2006年2月の言葉
おしゃれに、そして…
 このところ少し堅め路線が続きましたので、少し趣味・エンターテイメントについて紹介して始めたい。
おすすめ映画
 「美しい運命の傷痕」エビアンを飲む女性、そこに近づきevianを逆さにしnaiveと見せる男…。愛と再生を描いた原題「地獄」の恐さも味わってください。私は次女を演じるカリン・ヴィアールを推したい。
 あとチョット未練があるのが「THE 有頂天ホテル」。三谷幸喜監督・脚本。たくさんのスターが出てミーハーになれます。本間勇輔の音楽もグッド。佐藤浩一と篠原涼子も良かった。ジュリア・ロバーツにはちょっと…かな。
おすすめCD
 スアド・マシのスイカズラを意味する「メスク・エリル」を味わってください。やわらかで透き通る歌声をアラビア語やフランス語で楽しんでください。
 彼女はサッカーのジダンと同じカビール人のシンガー・ソングライター。家族皆音楽家という音感の良いフィーリング、いいですね。
 故郷を出てフランスで活躍。故郷を長く会わない恋人に見立て、冬の日、雨、スイカズラの香り…。傷つけられた人でも恋しくなり歌う…
 できれば2001年ソロデビューアルバム「ラウル」も聴いてください。一緒にファンしませんか。
 最近、歴史が気になる。これは年なのか。必然なのか。たぶん後者でしょう。将来の戦略を考えるとき、ない未来を歴史の光芒の中に指針を見つけ出すからでしょう。

 混迷の時代がどのような方向に進んでいくのかを探る為には、巨視的なタイムスパンで見ると本当に面白い。

 例えば政治の統治形態を歴史に学べば、次のような変遷があった。
君主政
僭主政
貴族政
寡頭政
民主制
衆愚政
 これがボリビュオスの政体循環論というものです。紀元前の人がこのような考え方をしていたとは、驚きとともに人類ってあまり進歩してないなあという心境です。

 わが日本の政治を見ていると少し危ない気がします。小泉劇場とか小泉チルドレンとか刺客とか、マスコミも無定見に遊んでいるようにしか見えません。

 だが小泉首相の人気は高い。マスメディアに乗れば強い。主権在民ならぬ主権マスコミといった方が良いかも知れません。

 しかしこの現象は、ある意味で衆愚政治化していっているのだと思います。そうすると英雄にあこがれ独裁者(ヒトラーや毛沢東)がでる危険さえあるでしょう。

 ボリビュオスを持ち出して尻切れトンボのようですが、一人ひとりがしっかりと判断し一票に責任を持つ、自分の行動に尊敬を持つということだと思います。

 今日は蛇頭蛇尾でしたが私は楽しみました。お疲れ様!
フィランスロピー研究所       
代表取締役  井上 健雄