もう五歩ほど遅れているのに、一歩先の話。何かこそばゆいなぁ。
「日本の経営は帆掛け舟」と言われ、順風に乗ったらゆけゆけどんどんと速さを増す。一旦風がやむと待機か漂流に陥ってしまう…
操縦技術さえあれば、ヨットなら風向きに関係なくどこへでも行ける。どの方向に進みたいかがポイントなのである。
アームストロングを月面に降り立たせたアポロ11号でさえ、飛行時間の90%は間違った方向に飛んでいたのだから。
そこで問題だ。
皆と同じ方向に歩いていけば、失敗か成功かは別として、皆で渡れば恐くない赤信号である。
しかし、先駆けした一歩をどこへ踏み出すかは、ある意味恐ろしい。
本来は、最も楽しい瞬間なのである。それがず〜っと楽しいかは、踏み出す方向にある。方向違いだと、途中で挫折を味わい時間とコストを失ってしまう。
一歩先の選択で最も重要な三つのリトマス試験紙を提供する。
一、 |
社会的に要求されている問題のソリューションであること。
(温暖化解決、社会的弱者対策、地域問題解決…) |
二、 |
そのソリューションが単品ではなく、商品生態系として位置付けられていること。
参考:「iPodは5年前では成功しなかった」を併読ください。 |
三、 |
顧客・クライアントのニーズ・欲求がありありと観えるか。 |
一歩先の為には、まず帆掛け舟から下船し、ヨットに乗船する。そして過去の海図に頼らない。
己の力を強化しながら、そしてアフィリエート(連携)しながら、新たな方向(三つのリトマス試験紙)に出帆する。
参考:iPodは5年前では成功しなかった
iPodが成功したのはなぜか?iPodは今出たから成功したんですよ。5年前に出たら絶対成功していない。それはなぜかと言うと、次のような環境は以前はなかったからです。今は多くの人がパソコンを持っており、情報がブロードバンド化してきました。それから音楽がデジタル化され、著作権の問題がほぼ解決してきました。さらに携帯で音楽を聴くというライフスタイルが確立しました。この5つの状況なしには、iPodは普及しなかったわけですね。商品生態系が出来上がったからiPodが成功したんだということを申し上げたいのです。
7月5日エコロジー研究会より
(全文はいずれ掲載しますので、ぜひご覧ください)
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