2005年10月のありがとう
2007年レスキュー隊
 私たちは人にまだ見えていない新天地(社会が求めている解)を探りあてることが仕事です。その一つが土壌第三者評価委員会に結実したことは、嬉しい限りです。

 最近の新大陸発見は、フィンランドの大学に学ぶ、リーナス・トーバルズによってなされました。あの設計ソースを無償で公開し、誰でもそのソフトウェアを改良し再配布できるオープン・ソースの「リナックス」の発明者です。彼の思想は、IBM、インテル、オラクル、ヒューレット・パッカードなどと協働しながら成長しています。

 この頭脳は北欧に突然誕生した訳ではありません。21世紀を福祉先進国だけでは駄目だと気付いたリーダーが、IT社会にむけて国策を充実させたことにあります。1980年代の教育制度の大改革と産学官民連携のベンチャー支援に力を入れたことが、現在のフィンランドのITプレゼンスをあげたのです。

 それなのに日本は、農業補助金にこの10年で42兆円もつぎ込みながら、ベンチャー支援には1兆円も出していないのですよね。もっと日本も北欧諸国に学んで欲しいと思います。

 しかし私たちとしては、見えない大陸を見つけ、その見取図もしくはビジネスプランを創造し、働きかけようではありませんか。市民に!社会に!日本国に!この解が日本を救うのです。(ちょっとオーバー?)

 先日、大阪府立大学大学院の宮武和孝教授に私たちの主催するエコ研で発表戴いた、2007年レスキュー隊(大量退職期を迎える団塊の世代への新しい仕事を用意する)のイー・ビーイング版が必要でしょう。さもないと、これから毎年60万人の退職者は1%のデフレ要因になる筈だからです。

 それと、NEET対策もイー・ビーイングのスペシフィケーションが求められています。この二本は、年内にプラン化しましょう。共通するキーワードはLOHASです。

 今月もありがとう。
井上 健雄