2006年6月のありがとう
同時性と枠組み

 今月のありがとうは、第一四半期も過ぎ、それぞれの仕事も一応軌道に乗ってきたと思いますので、テーマをチームとして取組む同時性の問題と、それぞれの仕事の枠組みの再点検について示唆したいと思います。

 一つは、私たちが今どのような時間を過ごすかが今後の成長の決め手となりましょう。
 公共セクターのように亀の時間を歩めば、この変化の激しい社会では間違いなく負け組みになってしまうでしょう。そうかと言って、IT産業のCEOの如く兎の時間で走れば、穴に陥ってしまいます。

 私の考えはこうです。チームとしての同時性を高めるように時間を活かすべきと考えます。

 ここで少し同時性の説明をしておきましょう。
 狩猟民族が狩りをする時、まず皆が踊りますし、漁師が漁をする時、歌います。これらは同時性を高めるための試みです。
 この同時性はそれぞれが異なった仕事をしていても可能かなのですが、私は成立すると思います。お互いがサポートし、心遣いし示唆し、同時性を高めるべきです。
 このことで仕事の質と量は飛躍する筈です。

 二つ目はこの同時性と共にそれぞれの仕事を遂行するにあたり仕事の枠組みを再設計する必要性についてコメントします。これは時代が激しく変転しているから付け加えます。
 枠組みとはローカルからナショナルへ、そしてグローバルへ拡散して成果を納めるものもありますし、逆にナショナル的なものからローカル性を高めることで個性と価値を増すものもあります。

 今の仕事はどちらに向いている仕事かを再評価してみて下さい。
 その上でどちらの方向を取るにしても必ずそれを抑えようとする反作用の波が起こります。このことを初めから織り込んでおくことです。
 その為には、ブレーキとアクセルを上手に踏む必要があります。ブレーキを前進の為に使いましょう。
 ちょっと皆も成長できるかな?

 暑い時に暑苦しいテーマですが、考えてみて下さい。

 今月もありがとう!

井上 健雄