2010年9月のありがとう
地球に好かれる人に

 暑い熱い夏よさようなら。
 本当この夏は異常だった。30数億年続いた秋が、なくなったかと悲観したものでした。
 しかしやっと秋が来たのです。自然の摂理は狂いながら、まだ旧に戻る力を持っているようです。

 いつまでこの力があるか分かりません。
 自然に生かされてあるヒトですが、増え続ける厖大な(9/25 15:00推定)68億9529万3350人は、地球にとって最も危険な要因です。−1分に152人、1日で22万人、1年で8,400万人増えています−

 温暖化が進むとしたら、一般的に変化は、生命体に進化を促すと言われています。
 そんなこと言われたって、この暑さの中でどんな進化するんだ?
 その進化は、身体の放熱構造(BMI 22 つまり脂肪を減らし筋肉質でスレンダー)を高め、小食でヒートアイランドの地を離れ、山間に分散して住むということでしょうか。

 現実は、スレンダーに対して太り過ぎ16億人、肥満が4億人、つまり20億人(30%)もの人々がデブとなっているんですよね。
 私(身長179cm、体重76kg)にしたって、摂取カロリーは1,800kcal/日で十分なんです。しかし摂取量は2500kcalを超えているでしょう。これがデブの原因です。
 統計的にみると、先進国の人間には、3400kcal/日も供給されているんですから、適正量との間に大きな溝があります。
 貧困国での飢餓、豊かな国での糖尿病等々、これは環境・社会問題の重大なミスマッチであります。

 その上、人は山間から都市への流れを一層加速させています。
 現在、都市に49%の人がいて、2030年には60%(49億人)が都市に住むようです。

 進化の求める一つの答えがスレンダー、小食、都市から山間へとしたら、今すべて逆になっています。
 とすれば、この地球が、求めている担い手はヒトでないのかもしれません。恐いです。真夏ならぬ初秋の怪談です。

 せめて私たちは、例年のように農業研修で汗し、自然の中で自然の恵みに感謝しましょう。
 わがイー・ビーイングの使命の一つ「むら・まち連携」により、地方が秩序ある成長をするお手伝いをしましょう。
 暑さにも負けず頑張ってくれたみんな、今月もありがとう。

井上 健雄