エコロジー研究会(土壌研究会 共催)のご案内
日時: 2007年12月21日(金) 14:00〜17:30 研究会(17:40〜 懇親会)
 
場所: ATCビル ITM棟 12F 会議室
 
講師: 郡嶌 孝 先生(同志社大学経済学部教授)
川地 武 先生(滋賀県立大学環境科学部教授)
畑 明郎 先生(大阪市立大学大学院経営学研究科教授) 他
※プログラムはこちら → プログラム
 
申込: お申し込みはこちら → お申し込みフォーム
又は メール(yagi@e-being.jp)、FAX(06-6614-1801)にて
 
備考: 今回は、大々的なエコ研15周年パーティーです。ちょっと内緒ですけど、プロを迎えエレクトーン演奏つきです。
プレゼント交換も致したいと思いますので、皆様1,000円以上のものを包装してお持ちください。
※公序良俗に反するものはご遠慮ください。

※日程確保お願い版ご挨拶はこちら →雨乞いのダンスへのお誘い

 エコロジー研究会(土壌研究会 共催)のご案内 

エコロジー研究会 会長 井上健雄

世界を変えたければ
あなた自身が変わらなければならない
ガンジー

 みな様、こんにちは!
 お久しぶりです。今年もあと2ヵ月を切りました。
 今年最終のエコ研です。栄えある「エコ研15周年」であります。15年前、わがスタッフで一人前の顔をしている娘が、まだ10才だったなんて凄い?ことです。
 いつにも増して、みな様の元気なお顔、元気の出る話、溜息の出るようなおいしい話、是非お聞かせ下さい。

 郡嶌先生と始めさせて戴いたこの研究会も、エコ研のコンセプトどおり、環境問題のソリューションをいくつも生みだすことが出来ました。
 土壌第三者評価委員会であったり、土壌研究会。
 そして今、カーボンニュートラル評価プロジェクトを進行させておりますし、水資源保全等の輝ける旗とウォータービジネスという取り組みをする、WP(ウォーター・パネル)も準備会まで漕ぎつけています。
 やっといろんな取り組みが一人立ちできる二足歩行段階に入ってきました。

 こうして歩いた後に道らしきものができるのは、みな様の応援、ご支援の賜物以外の何ものでもありません。感謝∞感謝の∞(無限大)でございます。
 一方で、私たちはこの歩みにより、みな様へ万分の一のお返しが出来ればと祈念しております。各種プロジェクトに積極的に参加戴ければと思います。

 さて、今回もエネルギッシュに研究会を進めます。
 今回は『切れているから使える。つながっているから生きる。』をメッセージとしています。

 それではまず、手の指を握ってください。本を掴めますか?指を広げたら、本でもボールペンでも掴めますよね。
 これって、指が一つではなく切れているからです。そして、手首でつながって頭脳と往き来しているから機能してるんですよね。

 私は、この機能を組織を超えて創りたいのです。

(例)

 それぞれ独立したライン組織から、点線で示したファンクションとかプロジェクトでゆるやかな組織・連帯を創るんです。
 こうすることで、個人は組織の蛸壷から抜け出せるし、外部のいろいろな組織の人と組むことにより、視野を拡大したり、いろんな知に出会うことができます。それにより、それぞれの智の深みを増したり、異次元ジャンプを可能にするのだろうと思います。

 そして、みんなで連合体として「頭」を形成するのです。この「断」と「縁」の両方を持つ連合体で新しいモノを創ることを、『衆知創発』としたいのです。
 これをテーマに少し展開して見せるのが会長挨拶です。
 今回も斯界の権威の方々ばかりです。お楽しみに!
 どんどん自分を変えて、世界を豊かに変えましょう。


 雨乞いのダンスへのお誘い 

エコロジー研究会 会長 井上健雄

山行
遠く寒山に上れば石径斜めなり
白雲生ずる処人家有り
車を停めて坐に愛す楓林の晩
霜葉は二月の花より紅なり
杜牧
紅葉狩りに詠む

 最後の「霜葉は二月の花より紅なり」霜枯れした紅葉は春の盛り(二月)に咲き乱れる花よりも紅く輝いている(夕陽に染まり)…
 前半のさむざむしさから一転したあざやかさ、大自然のドラマティックな変化の一瞬をうまく切り取り…本当にいいですね。

 こんな自然が異常気象で追いやられつつある。環境問題の危機を日本に見てみよう。
 ミュンヘン再保険会社とNPOジャーマン・ウォッチが異常気象の損害を集計している。驚くなかれ!日本は世界で8番目の大きな損害を出しているのである。
 またIPCCは日本の食糧生産の落ち込みを米の生産だけでも40%減少としている。その上、百もご承知のように日本の食料自給率は40%しかないのである。

 まだまだある。
 エネルギーについてヨーロッパでは2020年にはエネルギーの20%を再生エネルギーにすると宣言している。
 日本は年度は少し違うが、2014年に再生エネルギーを1.63%にするとしているに過ぎないのである。地震国のリスクを考えると原子力発電一辺倒からの大転換が必要と思われる。
 この大転換の為には今までの経緯に捉われてはならない。
 日本国の、一企業の、一個人の生きざまの問い直しが迫られている。

 私はこうした時のソリューションを「雨乞いのダンス」をすることと決めている。
 小さな小さな因果律の重なりがまったく新しい出来ごとを起こすことだってありうるのだ。
 つまり非合理的に見えるものほど考察に値すると思うのである。雨が降らないのなら、普段やらない「雨乞いのダンス」をやるべきなのだ。

 少し飛躍になるが、「偶」から応えを見つけよう。
 偶とは、人と人の出会いが偶然であり、男と女の出会いから配偶者となる。目に見えない天の配剤が偶である。
 危機の時に偶とはこれまた悠長なと叱られるかも知れませんが、エコ研はそんな偶に技術をおつけするものです。
 是非いらして一緒に「雨乞いのダンス」をしませんか?

 これじゃ余り説得力がないのでアルバール・カミュ※の心意気を紹介しておきましょう。
「真の愛国者はありのままの祖国とその行いに忠誠を誓うのではなく、祖国の可能性やあるべき姿に忠誠を誓うものだ」
※アルベール・カミュ(1913〜1960): アルジェリア生まれのフランス人作家。代表作「異邦人」「ペスト」。シジフォスの神話など。1957年ノーベル文学賞