フィランスロピー研究所 今月のありがとう
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フィランスロピー研究所 今月のありがとう
2012年12月のありがとう
イメージ画像 法位

 「法位に住する」という仏教の教えがある。
 真如の異称で、存在の真実のすがたを意味する。
 これでも分かりにくいかも知れない。
 分かりやすく言えば、人生いつもが本番であるということ。
 人間は、本番と練習等を分けているが、動物の世界はそんなものはない。
 いつも真剣本番である。
 つまり人間だけが勝手に分けて、練習だといい加減であったり、研修中だと言って仕事への真剣さに欠けるケースが多々ある。

 これは大人の世界だけのものではない。
 子供には子供の法位があるし、大人には大人の法位。
 結婚したら夫や妻の法位もある。
 人はそれぞれ複数の法位をしっかり生きることが大事なのである。
 子供の法位にいるなら、親に食や住を頼っている状態も許されたりもするが(年齢にもよるが…)、親への感謝とか子どもとして親に出来る範囲の孝行をするとか、勉学に励むとかをしっかりすることが「子供の法位に住する」ということである。

 と同様に、身体を動かすことと頭を動かすことを分けてはならない。
 ホンダの創業者・本田宗一郎は、現場で手を動かし、手を傷つけ指を腫らしたりすると、次の日とかにいい発想が浮かんだり、重要な意思決定をし成功した例が多いと話している。
 社長の法位とは、現場と不即不離にあることが分かる。
 これは社員についても同様である。

 さぁ私たちは、しっかりとした法位を果しているだろうか。

仕事をする
  ↓
仕事に貢献
  ↓
貢献として認められる
  ↓
認められることは、売上になるとか、お客様の支持となる
  ↓
個人としての成長
  ↓
良い社会(良い企業)

となる。

 その上に年末や年初といった社会儀礼の法位もある。
 姿恰好、マナーなど年末に相応しいか、点検も必要である。
 総点検をして改めるべきを改め、良き点を伸ばし、2013年に向かって欲しい。
 これが年末の法位である。
 2012年の奮闘を賞し、2013年の活躍を希望する。
 ありがとう。

井上 健雄

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