2005年9月のありがとう
湯あがりのポンポンから…
 今月も立派な働きありがとう。

 秋風が吹き、赤とんぼ舞い蟋蟀(こおろぎ)集(すだ)き、夏は小さくなりました。待っていた季節です。10月にもなれば熱燗の話で、電字上(?)、宴会でも催したいものです。いや酒は本物の方がいいですかね。

 夏の終わりを迎え一つ残念なこともあります。

 あの湯あがりの亜鉛化でんぷん(俗に言うポンポン)が夏炉冬扇になるんです。今、お気に入りは、フランス、プロバンス、アビニヨンの『タルク・パフューム』です。これはちょっと日本にないラベンダーエッセンスの入った勝れ物で、これつけて、浴衣着て、ゲタで歩けば、日本の夏も一味違う色を見せてくれたのに…あぁ残念。

 きのうは、‘月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月’といわれる仲秋の名月でした。楽しみました…

 蕪村の時代のようにもう少し涼しければ『名月や池をめぐりて世もすがら』と歩き廻りたいのですが…

 しかし世の中、このように風流だけでは済まず、このシッカロールだって、先般、原料のタルクの中にアスベスト混入報道がありました。安全・安心の生活は大変困難になっているのが、現代社会であります。

 この発端は、1987年当時の労働省産業医学総合研究所の調査で、11社の19製品を調査した中で、5社5製品にアスベストの混入が判明していたものが、もう一度繰り返し報道されたのです。

 もっと早く警鐘を鳴らせと学者に迫ってみても、世の森羅万象について情報をすべて出せる訳ではありません。そこで、せめて私たちイー・ビーイングは、自分たちのテリトリーとする分野において情報責任を果す必要があります。特に、健康・安全に関する情報は、出来るだけ早く正確に出す義務があります。

 こうした取り組みの一つが、制度として定着を目指す「土壌第三者評価委員会」での評価であり、私たちは客観的な第三者の立場を守り、公平・公正で信頼される評価報告書を世に提供していきます。

 私たちの家・私たちの身体・生きとし生けるものが暮らす土台となる大地の安全について重要な情報を発信します。八木綾子さんは夢に出てくるまでにこの土壌第三者評価委員会のフレームワーク創りに頑張っています。本当にありがとう。

 さあ!私たちもそれぞれの道のプロとして研鑽していこうではありませんか。
井上 健雄