月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口をとらへて老いをむかふる者は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり…
奥の細道(旅程600里、5ヶ月あまりの旅) 松尾芭蕉
安宅の関、那谷寺では、
石山の 石より白し 秋の風
と詠んでいます。
今日吹いている風もこんな風かなと思うと、一層人生を深く生きることになりましょう。
芭蕉は1日50km歩いたと言われます。なかなかの健脚です。8時間とすると、時速6kmとなります。年齢と道と句想も考えれば、随分早いでしょう。
ここでちょっと違う早さを記してみましょう。
これはアルビン・トフラーとハイジ・トフラーの共著「富の未来」にあります。
それは社会や産業や人の動きの速さを、象徴的に車の時速で整理しています。
それによると、
1. | アメリカの企業 | 100km/h |
2. | 社会団体(NPO等) | 90km/h |
3. | アメリカの家族
(家庭にはインソーシングの波がきている) | 60km/h |
4. | 労働 | 30km/h |
5. | 政府の官僚機構、規制機関 | 25km/h |
6. | アメリカの公教育制度 | 10km/h |
7. | IMF、WTO | 5km/h |
8. | 豊かな国の政治機構 | 3km/h |
9. | 法律 | 1km/h |
このスピードを日本版で考えたり、私たち個々人の仕事のスピードに置いたらどうなるでしょう。私はこう考えます。
T. | 仕事の構想 | 70km/h |
U. | 仕事の巡航速度 | 140km/h |
V. | クロージング | 50km/h |
来月(10月)から(T)の構想をそれぞれ1本創造し、あと(U)の仕掛りの仕事の実行はスピードをあげてください。(V)のクロージングを迎えるものは、慎重に品質をあげてください。
今月もありがとう。 |