2010年2月のありがとう
新世界の為の学びを

 フレキシブルを、これから始まる卒業式等で歌われる君が代で考えてみたい。歌わないとか起立しないとか、物議をかもしていることに…

 君が代。これは日本の国歌である。国旗国歌法第2条で決まっている。
 しかし国歌とは何ぞやと考えると、どうなのだろうか。

 君が代は古今和歌集に賀詞を求めているが、これに曲をつけたのは英国の軍楽長のジョン・ウィリアム・フェントンである。
 これを日本風に改作したのが宮内省の伶人であり、アレンジをしたのがドイツ人フランツ・エッケルトである。
 保守的な人はこれを怒るのか、進歩的な人はどう考えるのだろう。
 私は、結構ユニバーサルで、フレキシブルでいいんじゃないかと思いますが…

 今述べたようなことも含め、しっかり議論すれば面白い結論に至りついたかもしれない。
 このことで言えば、決まったから文句を言うなではなく、おかしければ議論を始められるスキームを用意すれば良い。
 特に近々に決まったものは、どんどん議論すれば良い。
 長く定まってきたものは、風雪に耐えたのだから、それなりに尊重すればいいのである。
 しかし最近は、その長いもの(法律、習慣…)の是非を問わねばならない時代に入っているから、厄介である。

 新しい目で観る、聴く、これが大事である。
 しっかり学ぶことなしに、新しい知識なしに、新しい世界で活躍はできない。
 新しいことを獲得すれば、古い概念や古い知識の時代遅延性に気づき、古いものへの固執が馬鹿々々しくなる。
 新知識、新概念をもって新世界を拓こう。
 今月もありがとう。


井上 健雄