陽明学者安岡正篤が、幸と福について語っている。
幸とは、幸いの原因が自分の中にない。偶然的で他より与えられるものである。
福とは、原因を自己の中に有する。自分の苦心、努力によって得られる幸いを福という。
このことは、福の旁(つくり)を見れば分かる。
これは神・仏様への御礼の米俵を積み上げた形である。
つまり、蓄積したものを投げ出す心的状態が福をもたらすのである。
だから玉の輿とかセレブ婚なんて、幸であっても福になるかの間には大きな裂け目がある。
幸は見え易いが、福はどうだろう。
福こそ見える人には見えるのである。
福のある人は運が良い。
運が良い人は相が良い。
相が良い人は学問を積み、誠実に生きている。
従って、学び誠実に生きている人は、相が良くなる。相が良くなると運がやってくる。運の良い人には福がくる。良縁のサイクルである。
そこでH22年度始めのありがとうは、みなさんが自分に福を呼び込む、そしてわが団体に福を持ち込む「学び」の3つの能力と12の要素を紹介する。
※これは経産省の社会人基礎力の定義を引用させて戴いた
この表は、当社壁面にも掲示されていますが、みなさんの能力養成課題になっていないようなので、ありがとうで再発信します。
傾聴力を持って12の要素を一つひとつ身につけてください。
4月も奮闘ありがとう。
井上 健雄