フィランスロピー研究所 今月のありがとう
フィランスロピー研究所
フィランスロピー研究所 今月のありがとう
2017年8月のありがとう
イメージ画像 オコゼ

 先日、内閣改造(H29年8月3日発足)があり、新農林水産大臣 齋藤健氏が面白いことを言っておられた。

 彼によると、カツオ(鰹)は弱い魚らしい。
 水槽に入れるとすぐに死んでしまうことが多い。
 しかしこの水槽にオニオコゼを入れてやると、カツオは長生きするらしい。
 私たちがオニオコゼを見ても、ギョッとする恐ろしい顔をしている。
 カツオさんも緊張を強いられて、いいストレスとなり長生きするらしい。
 私は農林水産省のオニオコゼとなりたいと述べられた。

 面白い挨拶である。
 気に入られたいとかの変なリップサービスをするよりずっといい。
 農林水産省のカツオ君、カツオさんたちよ、緊張の中でいい仕事をして欲しい。

 例えば、カツオの話が出たので、水産についての漁業生産高を見てみよう。
 1984年1,282万トンであったものが、30年で2014年479万トンと、1/3に激減している。
 これが一つの会社としたら、立ち行かず倒産となるだろう。
 しかるに、漁獲量の減少について、漁業者は温暖化のせいだと言うし、漁協は国際情勢が悪いと言い、水産庁は海外勢力の乱獲だと、お互いが責任転嫁をしている。
 またその日本の中でも、例えばエビ籠漁と底曳き網漁の調整もできない。前者は知事認可であるし、後者は大臣認可となっている。
 こんなことで、日本の漁業が将来に向かって立てるのか。
 世界で独り負けの日本の漁業よ、どこへゆく。
 農業の将来もどうなんだろう?

 さて、こうした問題にオコゼさんは、どう立ち向かうのか楽しみである。
 頑張れ!オニオコゼさん!
 頑張れ!カツオさんたち!

 私は、上品なのでオコゼにはなれない。
 しかし、ボヤーとしていたらオコるゼ。

井上 健雄

フィランスロピー研究所
Copyright (C) Philanthropy Institute co.,ltd. All Rights Reserved