失敗を成長の糧とする |
いろんな試練を受けた若き新入生が頑張ろうとしている。
そんな彼らに考えて欲しい言葉がある。
It’s no use crying over spilt milk.
これを日本語にすれば、こうなる。
覆水盆に返らず
盆からこぼれてしまった水は、もう集めようがない。
済んでしまったことは、クヨクヨすることを止めようというものである。
人は失敗したら、そのことにこだわらず、すっぱりあきらめる…
これじゃ駄目なんですよ。
花は桜木、人は武士、駄目なら、パッと散る。これを粋と思うのは日本人。
これでは成長できないだろう。
時間を直線的・短期的にとらえるからである。
世の中には、もっと長い時間もあるし、輪廻の時間もある。
超長期なら、こぼした水は蒸発し、いずれ雲になり、雨となり戻ってくるし、こぼれた水を吸って成長したきゅうりとでもなれば、おいしい食べ物として返ってくるだろう。
失敗をしっかり見つめ直すことである。
失敗をウォッチする能力こそが、リカバリー・ショットを打てるのである。
表面上、変えて見せても、同じ考え方、同じ能力なら、結果は同じ失敗で終わる。
自分をウォッチし、駄目なところをしっかり改善する努力を続けることである。
改善努力を持続せずして成長なしである
覆水盆に返すという気持ちで、持続的に頑張って欲しい!
井上 健雄