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イノベーティブに生きる |
H24年度もあと5カ月。
年明けに2カ月。
時は立つより、飛ぶ如くである。
私たちは、今年度7カ月を終え、仕事も仕事であるが、個人能力を質・量ともに成長させたであろうか。
能力とは、成長への持続的な意思と情熱をもって取り組むことに生まれるものである。
見渡してみると、この社会には、偏成長した人間が多い。
「答えがある世界で、記憶し、早く回答できる者が」デキルとされた。
ここでデキルと錯覚した人間は、デキナイ人より始末に悪い。
錯覚者は、自分勝手の錯覚に気付くセンスに欠け、リカバリーに厖大な時を要するからである。
間違った消費を考えてみる。
アメリカも、不況を抜け出せずに「失われた10年」などと囁かれている。
しかしここ10年、あふれた荷物を収納するスペースレンタル事業は大賑わいである。
レンタルスペースは、1億7,000万m2にも達している。(日本の一戸あたりの床面積(84.3m2)なら202万個分にもなる)
家も、ここ50年で91平方メートルから2000年には220m2になっているし、ベッドや車なども大型化している。
地球6個分の暮らしが改まる気配はない。
彼らのライフスタイルは、相変わらずの重厚長大である。
地球上の人々は、ライフスタイルの軽薄短小をもっと考えるべきであろう。
このように、人は間違った錯覚や矛盾した消費を変えられないでいる。
しかしこれでは、国も地球ももたない。
少なくともより良い消費、生活を豊かにするイノベーションが必要である。
これがスペンド・シフト※である。
そして個々人は、イノベーティブに生きねばならない。
どのような小さな単位、どのような立場にあろうとも、そこにイノベーティブを齎すことなしに、存在意義はないのである。
10月の働きに感謝しながら、イノベーティブへの挑戦をお願いしたい。
ありがとう。
※スペンド・シフト:消費のあり方を変える
井上 健雄