◆2012年11月のありがとう
基本に忠実に |
カリフォルニアUCLA校のバスケットボールチームは、1960年代〜1970年代の12年間の間に、全米大学スポーツ連合における王座10回を獲得している。
シーズンを迎え練習の最初にコーチが語る内容は、さぞや示唆に富み、戦略性が高いものだろうと思う。
しかし彼は、静かに語り出す。
『靴の紐の結び方から始める!』
カリフォルニアUCLA校 ジョン・ウッデンコーチの言
靴を脱ぐ → 用心しながらゆっくりと靴下をつま先にあてる
→ 次に靴下をここまで上げる → 次はここまで上げる
→ しわがなくなり平になるまで → ピチッとする
→ 靴下を履き終えたら、靴ひもを下から順番に注意深く一つ一つしっかり結ぶ
→ 次に靴下をここまで上げる → 次はここまで上げる
→ しわがなくなり平になるまで → ピチッとする
→ 靴下を履き終えたら、靴ひもを下から順番に注意深く一つ一つしっかり結ぶ
こんなことをオールアメリカンに注意するかと思う。
しかしスーパースターの四年生も、しっかり聞いている。
つまり大事な試合中に足に水膨れができたら大変だし、試合中に靴ひもがほどけたら、時には致命的になるのをみなが分かっているのだ。
これは、最近、最も売れている経営思想家のジム・コリンズが語る仕事のレシピ「SMaC」と瓜二つの概念である。
Specific具体的で
Methodical整然としており
andそして
Consistent一貫性のある
Methodical整然としており
andそして
Consistent一貫性のある
これは単純なようで奥が深い。
戦略上の概念を現実の世界に適用する業務手順なのである。
どんな高邁な理念や考え方があろうとも、しっかりした業務手順なしには成果は見込めないものである。
もしボナンザがあったとしても、持続的ではない。
日々の仕事に取り組む一人ひとりにお願いする。
「基本の業務手順をしっかり守ること」
今月の働きありがとう。
井上 健雄