◆2011年5月のありがとう
出発の獲得 |
私たちは、終わりに向かっているようだが、本当は始まりに向かっているのである。
−T・S・エリオット
これは、重要な指摘である。
人は何十、何千、何万…の終着点を経て、初めて新しい出発を獲得するものである。
私たちはこの五月に、時ならぬ新入生を四人迎えた。24・25・26・27才。
彼・彼女らの出発を祝うこととなった。
有難いことである。
社会的事業を標榜するイー・ビーイングの人材育成事業の参画者である。
彼・彼女らは、いくつもの終わりを経て、私たちとの出発を選択してくれたのである。
私たちは、彼・彼女らの新しい成長の一端を担う喜びとともに、大きな責任も感じている。
この四人の人々には、「目視できる成長を希望している」と言明している。
私たちは、「教育」という表現はしない。共々の成長のためにティーチ(教育)とは言わない。
「ラーニング(学び)」と言う。共に学ぶ姿勢を基本としている。
ラーナーたちよ!時代は、人間ビックバンを迎えている。
個人の力がどんどん大きくなって、社会をリードしていく時代だ。
目視できる成長を示さずして、社会への貢献は絵空事に終わる。
ラーナーたちよ!新しい出発に襟を正し、上面の礼儀でなく、本質の礼儀で人生に向かって欲しい。
ラーナーたちよ!ラーニングにより福を創ろうではないか。
新入生五月出発の獲得を祝してのありがとうとした。
井上 健雄