菊は菊あれ、人は人あれ |
冬菊の まとふはおのが ひかりのみ 水原秋桜子
冬の夕方だろう、凍てつく寒さの中、白菊が凛と立っている。
その美しさは、自分で光を出しているかに見える。
なにか空気の清澄さまで伝わってくるようです。
菊が、菊であることが、この句の核心だと思います。
人もこんな生き方ができれば素晴らしいと思います。
今月もいろいろな仕事をし、いろいろな人と会い、いろいろなソリューションを提案しました。
どれも似ている様で似ていないので、パフォーマンスのコツは、それぞれ真っ新(まっさら)で取り組むことです。
真っ新ということは、適用する技術・考え方も違うから、いつも仕事は、感激です。
用具の違いについて少し考察をしてみる。
船で航海するなら、等角航路を直線で示すメルカトル図がいいんですが、飛行機の旅なら、最短距離を表わす正距方位図が使われるでしょう。
また、メルカトル図は経度線をまっすぐにするために、面積が犠牲になっています。
つまり赤道近辺は小さく、北極・南極は大きくなるんです。
そうするとインドは小さくロシアを大きくしてしまうんです。
面積を考えるときには不適当となります。
つまり、なんにでも使える地図がないということは、用途に応じた地図が必要だということです。
つまり私たちが人生の旅路を辿る為には、それぞれカスタムメイドの地図が必要になります。
物事を整理し、収斂させていく時には、KJ法、ツリー図などを用いるだろうし、オズボーン法などの拡散手法を使ってもうまくいかないでしょう。
用途(仕事の内容)に応じた手法を的確に使う。これをシャープな意思決定といいます。
現代のように情報洪水の中で、個人の生き方のシャープな意思決定をするには、情報選択の前に、自分が何で、何をしたくて、社会(会社)に何を求め、何の貢献をしたいのか、そういう根本的な質問を自分にすることが大切です。
そうした思惟なしにどんな行動をしてみても、それは単なる彷徨にしか過ぎません。
自分が何をしたら良いかが十分掴めない人は、「まず目の前にきた仕事」「頼まれた事」「皆がやりたがらない事」をしっかり全身全霊で取り組むことです。
その過程から自己の方向性が見えてくるものです。
しっかりとした自己の旅路にする為には、「自己の方向性」をしっかりと持ち、それに向かって研鑽し学習することが解になります。
今月もいろいろ仕事をしてくれてありがとう。
冬菊の まとふはおのが ひかりのみ ……いいですね……
井上 健雄